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3年ぶりのフルマラソンはサブ4達成ならず。2023板橋Cityマラソンの記録

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怪我をせずに無事に帰ってくるまでがフルマラソン。
膝の症状がようやく回復してきて、元の日常に戻ってこれました。

完走タイムは、4時間35分39秒。目標のサブ4は達成できず。

板橋Cityマラソンを走り終えて、右脚を引き摺りながら何とか自宅に帰る。
疲労困憊の帰り道では、河川敷が2倍くらいの高さに見えたし、最寄りの浮間舟渡駅までは倍以上の距離に感じた。

鵞足炎だろうと予測していた右膝内側の筋肉の痛みが関節内部の方に移って、内側半月板を引っ張られるようなストレスが膝にかかり続ける。

マックマレーテスト陽性のような膝のひっかかりが屈伸時に出る。1週間経っても半月板のストレスが無くならず(減ってはいた)、MRIを撮ってもらうか迷っていた。
最悪、膝の引っかかりが消えなかったら手術か、フルマラソン再挑戦は難しいのか、ランニングクラブの活動はどうしようか。思わず妻に弱音が漏れていた。

「ウォーキングクラブにしたら良いじゃない。」

妻の機転の利き過ぎる励ましが好きで嫌いだ。
膝が治る方の励ましをお願いしたかった。

大会前日の土曜朝に左足の母指球荷重で足の甲に痛み。

それまで左脚に異常を感じずに練習できていたので全くの想定外。
大会当日の朝になっても左足甲の痛みが残るのでアーチを上げるテーピングを巻く。会場に向かう電車の中でもアーチが上がりそうなトレーニングを繰り返し試すが、やはり痛みが残る。
会場について着替えなど準備が終わって、まだスタートまで時間があったので、理学療法士会のブースでテーピングをお願いしてみることにした。

大会当日に計画外の要素を入れるのは初めて。

同年代くらいの理学療法士の先生が担当してくれて、触診の正確さとテーピングの的確さに感動した。真面目な仕事の積み重ねをしてきた人の手の技術。自分もこんなふうに仕事を続けられたら素敵だなと思った。

テーピングのおかげで、スタート時点では踏み込んだときの左足甲の痛みはほぼ無くなる。

28キロ地点で左足甲の痛みが再発。
左足をかばって走っていた右膝の違和感も大きくなる。
左足の甲をかばうと右膝が痛い。右膝をかばうと左足の甲が痛い。半べそになる。

歩きながら反省会が始まる。
大会の数日前まで良い準備ができていたので、この結果は悔しい。
「次に繋げる」ではなくて今結果が欲しかった。

家族が増えて生活が変わって、昔よりもストイックさが抜けてしまったか?
でも昔の自分のストイックさは暗さを帯びていて、自分の体をただ傷めつけているようだったし、ストイックじゃない人を蔑むような攻撃性があった。
負荷をかけた練習をしないと強くならないけれど、つらい思いをしたぶん強くなるわけではない。
「つらい」の方を優先してしまって負荷のかけ方を間違わないように気をつけたい。

もっと楽しんで走りたい、もっとたくさん走りたい、という今の明るい気持ちを大事にしたい。
何かに熱中して前に進むことは素晴らしいけれど、熱中していない人を攻撃し始めたら、一度立ち止まってどこで進む方向を間違えたのか考え直そうと思う。

村上春樹先生の「走ることについて語るときに僕の語ること」を読み返している。

 一般的なランナーの多くは「今回はこのくらいのタイムで走ろう」とあらかじめ個人的目標を決めてレースに挑む。そのタイム内で走ることができれば、彼/彼女は「何かを達成した」ということになるし、もし走れなければ、「何かが達成できなかった」ことになる。もしタイム内で走れなかったとしても、やれる限りのことはやったという満足感なり、次につながっていくポジティブな手応えがあれば、また何かしらの発見のようなものがあれば、たぶんそれはひとつの達成になるだろう。言い換えれば、走り終えて自分に誇り(あるいは誇りに似たもの)が持てるかどうか、それが長距離ランナーにとって大事な基準になる。

「走ることについて語るときに僕の語ること」村上春樹著より

今の自分にやれることはやって挑んだつもりのフルマラソンだった。でも走り終えてみると、まだやれることや試してみたいことがたくさん出てきた。
ランニングクラブで一緒に走っている速い人の記録には追いつかないかもしれないけれど、今の自分の記録はもう少し塗り替えられると自分に期待している。

膝を治してまた走りにいきたい。

会場で声をかけてくれたTさん、Nさんありがとうございました!
Oさん、素敵な写真をありがとうございます!
(まだ元気なときに写真撮ってもらえて良かったです笑)

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