オリンピックメダリストの有森裕子さんや高橋直子さんを輩出した小出義雄監督の著書です。
私もランニングクラブの練習会や自身の練習で参考にさせていただいている一冊です。
これからランニングを始める方のための練習方法
いきなりはランニングを始められないという運動経験の浅い方や体重オーバーの方のためのウォーキングメニューから紹介されているので、体力に自信の無い方も安心して練習を始められます。
ランニングシューズの選び方やランニングフォームについても解説してくれています。ランニングフォームに関する小出監督の考え方には私も深く共感します。
みなさん、フォームが気になるんです。人はふつうに歩けば、意識しなくても腕を振っているし、かかとから着地してスムーズに重心移動をするものです。練習のためにするウォーキングも、基本的な動作は同じ。難しく考える必要はありません。むしろ「腕の振り方はこう」「足の着き方はこう」「呼吸はこう」と注意点をいくつもあげられたら、動きがぎくしゃくするだけです。
ただ、特にありません、と答えてもなかなか納得してくれない人もいるので、そんなときは、ひとつだけ話すようにしています。
始めは自分のランニングフォームがわからず不安かもしれませんが、ランニングを続けているうちに自分が走りやすいフォームができてきます。それを探していくのもランニングの醍醐味ではないでしょうか。
週間のランニング練習計画
週3日練習可能な人、週4日練習が可能な人などへの週間の練習計画例が紹介されています。
日曜に長い距離・月曜に軽いジョギングの練習をして水曜はお休み、など練習の負荷のかけ方で練習と休養のバランスがとれた週間メニューが紹介されています。
スピード練習の種類
距離やスピードで負荷をかけるのか、心拍に負荷をかけるのかなど練習方法によってどこを鍛えるかが変わってきます。
インターバル走、レペティション、ビルドアップ走、ペース走の練習方法が解説されています。
ハーフ、フルマラソンに向けた練習計画
実際にハーフマラソン、フルマラソンに出場するための練習メニューが紹介されています。
大会レース一週間前の練習メニューもとても参考になりました。
最後に
これからランニングを始めたいという方や、これからハーフマラソンやフルマラソンにチャレンジしてみたいという方まで幅広い体力レベルの方の参考になる一冊です。この本を読んで練習計画を立てて大会にチャレンジしてみてください。